大学の話をしましょうか
森博嗣著の大学の話をしましょうかを読んだ。
元国立N大学工学部建築学科助教授の森博嗣さんが、大学を退職後に出版された本。
Q&Aのインタビュー形式で、森さんから見た大学というものが語られている。
インタビュー形式だからさっと読める。
助教授までいった人からの「大学のシステム」、「研究者と教員という立場」、
「学生」についての視点はあまり触れたことがなく新鮮だったので面白かった。
読んでいて特に強く感じたのは森さんは学ぶことが本当に好きなんだなということ。
自分の中でも最近学ぶことは楽しいという気持ちが芽生えているため、強く共感したのだと思う。
この気持ちにもっと小さい頃に気づいていればな、と思ったりもするけれど
高校生までの子たちは、学問が楽しいとは絶対に考えていません。と、この本にも書かれている通り小さい頃から勉強が楽しいって思える人は少ない。
絶対は言いすぎだと思うけど。
大学のときは全然勉強をしなくても、三十代、四十代になったとき、ああ、あのとき勉強をしていたら良かったな、今からできるかしら、と考えられる、それだけでも、大学の価値はあると思います。大学に行っていなければ、それこそ、学問なんて雲の上のもの、まったく自分には無縁のものだと思い込んでしまうでしょうからね。大学に限らず学校の意味って何だろうってずっと前から思っていたけど、
これは僕の中での一つの答えになると思う。
少なからずその存在を知っておくことで、ある事をする際に知識が求められる時、
これはあれを利用すればできるのではないか、と気付くことができる。
気付くことは、解決に乗り出すきっかけを得ることになる。
何が必要か予測できれば、現時点でそれを持っていなくてもそれを得る努力をすれば良いし。
手がかりがなければ、それこそ雲を掴むような話となってしまう。
そこへ到る道筋が全く描けない時、進んでいける人はそんなに多くないと思う。
モラトリアムを終える時期が近付くにつれて、
もっと勉強したかったなという気持ちがどんどん大きくなっていた。
モヤモヤした気持ちを払拭する、自分が納得できる答えを示してくれたこの本に出会えてよかった。
就職したら自由な時間は少なくなるだろうけど、勉強したいという気持ちは忘れないようにしたい。
少なからず勉強できる時間はあるし、それを大切にしていこう。
取り戻したいものを取り戻す時間があるかはわからないが、
定年退職後の楽しみがあるって思えば良いかな(笑)。
ある程度余裕ができたら寄り道するのもありだし。
とりあえず今は貴重な猶予期間を思う存分過ごそう。
やりたいことができる、最高な時間だ。